やってきましたイスタンブール
80/12/06
「飛んでイスタンプール」を歌ってたころ、トルコに詳しい人が私にこう言った。
「この歌を聞くたびに腹が立つ。 イスタンブールには砂漠なんてないし、まるでイメージが連う。よくそんなデタラメが歌えるもんだ」──そりや作詞家に言ってください、と言いたかったかったが、実際この目で見たイスタンプールは意外に都会的だった。
空気はかなリジメジメしていて、12月に入っていたせいか雪が降って寒かった。
ジメジメ度は日本の梅雨なんてもんじゃない。パックパックの中に入れてあるものすべてが水分を吸いこみ、その思いこと、荷物の重さを量ったら普段より3 キロら重かったんだよ。
町の雰囲気はとてもアンバランス。
モスクはどれも優雅で、ため息が出るほど美しい。
しかし美しいモスクの町と宮ってしまうには、あまりにもヨーロッパ文化が人りこみすぎている。
ローマ帝国、そしてオスマントルコの時代に造られた建造物を見ているとヨーロッパの下町となんら変わリがな気がして、実にバランスが悪いのだ。
エジプトのようにいまだに民候衣装を着て歩く人はいないし、イスラム圏なのにアルファベットを使っていて、独特の雰同気を醸し出すにはちょっと力不定な気がした。
ただ、ここイスタンプールは土地の人に言わせるとトルコではないそうだ。
本物のトルコを見たいのならもっと奥地ギヨレメやエルズム、コニヤ、アンカラ、イズミールなんて町に行くべき。
もっとも我々も最初の計画はそうだつたんだから⋯⋯。
でも何かと予定が狂ってきてトルコを旅する時聞がなくなってしま
い.、泣く泣くイスタンプール3泊4日の旅となってしまったのだ。
我々は締め切りのない旅人。
そんなに先を急ぐことはなかったのだが、大きなポイントがあった。
クリスマスとお正月をどこで迎えるか。これはしっかり決めておかないと、楽しくなくなるからね。いろいろ考えた結果、やはりアメリカがいいだろう、ニューヨークなんて最高だね、と話がまとまり、それに向かって行動することになった。
ブルーモスクをバックに
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● イスタンブール・ノート…… 。TO BE CONTINUED
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